安全で自然に寄り添う治療を行っています
鍼灸は、2000年以上の歴史をもつ伝統医学で、豊富な経験に裏打ちされた治療法です。副作用がほとんどなく、身体にも環境にも優しい点が特徴です。
当院では、さらに「安全性」と「自然な治癒力」を大切にした治療を心がけています。以下に、当院の取り組みをご紹介します。
国家資格を持った施術者が対応します
当たり前のようですが、実は無資格者による施術を受けてしまうケースも少なくありません。
整体、エステ、○○マッサージ、カイロプラクティック、足つぼ、ロミロミなど、数多くの施術が存在しますが、これらの多くは国家資格を必要としないものです。
また、整骨院(柔道整復師)の資格では、「押す・揉む」などのマッサージ行為は本来できません。
これが認められているのは、「あん摩マッサージ指圧師(通称:あマ指師)」だけです。
鍼灸師・あマ指師になるには、厚生労働省が認可した専門学校に3年間通い、西洋医学と東洋医学を学んだうえで、国家試験に合格する必要があります。
無資格の施術者には、このような医療的な知識や法的な基準がありません。
身体を預けるうえで、リスクを十分に考える必要があります。
施術を受ける際は、必ず国家資格を持った施術者かどうかを確認しましょう。
血液を介する感染症の予防を徹底しています
鍼治療で心配されることの一つに、感染症のリスクがあります。
当院では、感染症の予防対策として以下を徹底しています:
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鍼はすべて使い捨て(ディスポーザブル)を使用
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鍼を置く皿(シャーレ)は洗浄後、オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)で完全に滅菌
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施術前後の手洗い・手指消毒を徹底
このように、B型・C型肝炎、HIV、梅毒などの血液を介する感染症にも十分に配慮しています。
鍼治療における重大事故を防ぐための取り組み
鍼治療でまれに起こる可能性がある重大な事故に「気胸(ききょう)」や「折鍼(せっしん)」があります。当院では、これらを防ぐために以下の点に細心の注意を払っています:
気胸対策
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肺の位置や個人差をしっかり把握したうえで刺鍼を行います
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危険とされる部位は避け、安全な部位で効果を出します
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鍼の角度・深さを細かく調整します
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危険部位での「置鍼」(鍼を刺したままにすること)は行いません
折鍼対策
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毎回新品の使い捨て鍼を使用
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無理な力を加えず、丁寧な施術を徹底
おかげさまで、これまでに当院では気胸や折鍼などの事故は一度も起きておりません。
万が一に備えて、損害保険に加入しています
当院では、もしもの事故に備えて、鍼灸師向けの損害保険に加入しています。
無資格者による施術では、そもそも保険に入っていない、あるいは加入していても保険金が出ないこともあります。
安心して治療を受けていただくために、当院では万全の備えをしています。
使用する消毒薬にもこだわっています
皮膚の消毒には、毒性のあるイソプロピルアルコールではなく、より安全性の高いエタノールを使用しています。皮膚への刺激も少なく、安心してご利用いただけます。
最後に
当院では、患者さま一人ひとりの体質や状態に合わせ、安全・清潔・丁寧な施術を心がけています。初めての方でも安心してご来院ください。