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体を動かすことについて

 

適度に体を動かしましょう
 
東洋医学には、呼吸と体を動かす健康体操である「導引法」というものがあります。

 

有名なものとして華佗の五禽戯があります。

 

これは、虎、鹿、熊、猿、鳥の動作をまねすることにより、体を動かし、気の流れを良くする健康体操です。

 

華佗の弟子の学んだ呉晋という人はこの術をまじめに実行し、九十歳にもなっても、目が良く見え、耳は遠くなく、歯も一本も抜けることがなかったと言われています。
 

 

華佗は、戸の枢(とそぼ)がいつも動いていると、錆びることがないように、体を動かす大切さを説いています。

 

また、「身体を動かせば穀物の気が消化され、気血が流れ、病気にならない」と言っています。

 

ただし、疲れるほど体を動かしてはならないと注意しています。

 

 

まずは無理のない範囲で運動を行うことが大切です。

 

ウォーキングや柔軟体操から始めてもよいでしょう。

 

毎日続けることが重要です。

運動というと何かスポーツと考える方も多いですが、スポーツはやり過ぎると障害を起こすこともあります。

 

スポーツの種類によっては片方ばかり動かすバランスの悪いものもあります。

 

身体の基本的なバランスを整える運動を選んで行うことが大切です。

 

スポーツ選手でもヨガやティラピスなどをとりいれるのは、スポーツを行う以前にバランスのとれた体が必要であるからです。

 

これは一般人にも当てはまります。
 

 

体のバランスを整える運動法はたくさんあります。

 

どれが一番いいということは難しいので、自分で行ってみて、合うものを続けると良いでしょう。

 

以下に、体のバランスを整える運動法の例を挙げます。

 

ヨガ
真向法
ティラピス
呼吸法
様々な気功法(スワイショウ、站椿功、八段錦、太極拳)
野口体操
自力整体
西野流呼吸法
きくち体操
野口体操
操体法
ゆる体操
 

どれも体を緩めることに着眼点があります。

 

当院では、スワイショウや西野流呼吸法を推奨しており、実践して効果が高いと感じています。

 

様々な体調不良も改善することができる可能性があります。

 

無理のない範囲で、できることから始めてみましょう。

 

まずは続けることが肝要です。

 

 


痛みから内科疾患まで効く!スワイショウ

 

健康体操で大切なことは、簡単に無理なくできることが大切です。

 

それでいて効果がいいのなら文句がありません。

 

スワイショウはそれにふさわしい健康体操です。

 

気功や中国武術の準備体操にもよく使われます。

 

当院が好きな西野流呼吸法にも華輪という名称でこのスワイショウが使われています。

 

簡単ですが効果的に体を緩めることができます。

 

 

スワイショウは、腰痛、肩こり、高血圧、肝臓疾患、脳血管障害の後遺症など、様々な病気に効果があると言われています。

 

やり方は簡単です。

回転式のスワイショウ

 

 ①足を肩幅に広げ、足先を前に向けます。

 

 ②足裏、丹田に意識をしっかり置きます。

 

 ③体の中心軸を真っ直ぐにして、火消しのまといや、でんでん太鼓のように、腰からひねります。

 

 ④腕はその反動であとからついてき、体にまとわりつくように行います。

 

 ⑤顔を前に向けたままにせず、首・頭までひねります。

 

 ⑥はじめは段々と捻りを大きくし、終わるときも段々と捻りを小さくします。

 

 ※体を捻らず、腕だけが動いているやり方では効果が出ません。力を入れすぎてギュウギュウひねってもいけません。

 

  ゆったりと軽やかに体を緩めるように。

 

You Tubeの西野流呼吸法【基本動作#6】華輪(Karin)

 

https://www.youtube.com/watch?v=GUX25du55j8を参考にしてください

 

 


腕を前後に振るスワイショウ 

 

 ①足を肩幅に広げ、足先を前に向けます。
 

 

 ②足裏、丹田に意識をしっかり置きます。

 

 

 ③腕~手首の力を抜いて、手を胸の高さまで振り上げます。

 ④そのまま重力に任せて後ろへ振りぬきます。

 

 ⑤はじめは段々と振りを大きくし、終わるときも段々と振りを小さくします。

 

時間は、健康管理程度なら10分くらい、病気を治したい、十分に効果を望みたいのなら30分くらい行うとよいでしょう。

 

ただし、疲れるほどしないこと。何事もほどほどに。広い場所もいらないし、簡単なので、ぜひ試してみてください。

 

 


真向法:手軽な4つのストレッチ
 
4種類のストレッチ法からなり、簡単でとっつきやすいと思います。

 

考案者は長井津氏です。彼は商才にたけ、若くして財を築きました。

 

しかし体の方には手をかけてきませんでした。

 

42歳の時に脳溢血で倒れ、命はとりとめたものの、医者から不治を宣告されました。

 

仕事もできず、言いようのない絶望に胸をさいなまれました。
 


そんな中、もともとお寺の生まれであることもあり、お経に救いを求めました。

 

ある時経典の中の頭面接足礼という言葉にであいました。

 

古代インドの礼法の1つで、両手を伸ばして掌で相手の足を受け、相手の足に自分の額をつけ、拝むことです。

 

彼もこの礼法をしようと試みましたが、体があまりにも固くなっておりできませんでした。

 

こんな固い身体ではだめだと思い、この屈伸の礼拝を始めました。

 

これが真向法の原型です。

 

 

3年間懸命に続けることにより体も柔らかくなると、不自由であった体が元のように自由に動けるようになりました。

 

健康状態も以前よりも良くなりました。

 

このように不治の病からの回復の自らの経験により、4種類のストレッチからなる真向法を開発しました。

 

では4つの真向法をご紹介します。

 

真向法の四つの注意点

 

 ・決して無理をしない

 

 ・曲げる時は息を吐く。

 

 ・腰を立て姿勢を正す(真向の姿勢)次に股関節を中心に屈伸する。

 

 ・動作は大きくゆったり倒し、必ず元の位置に戻す。
 

公益社団法人真向法協会のホームページから抜粋https://makkoho.or.jp/

 


 真向法のやり方

 

 ・第1体操は「楽座(がくざ)」と呼ばれるあぐらに似た座り方で、お辞儀の要領で上体を倒していく。

 

  両足をそろえ足の裏をできるだけ上に向け、両ひざは床に近づけるよう注意する。

 

 ・第2体操は両足をそろえてひざをまっすぐに伸ばし、静かに上体を傾斜させていく。

 

  よくみかけるストレッチの動作のようだが、足首を鋭角に立てた上で、股(こ)関節を軸にして曲げるのがコツだ。

 

  背筋を曲げないようしゃんと伸ばして行う。

 

 ・第3体操は両脚を130度くらい開き、第2体操と同じように、足首を鋭角に立てる。

 

  正面を見たまま、両手を前について腹から胸を床に近づけていく。

 

 ・最後の第4体操は、正座よりも少し脚を外に広げた「割り座」という座り方から、上半身を後方に倒していく。

 

  倒れたまま両手を真っすぐに伸ばし、その体勢のままで約1分間、腹式呼吸する。
 


『体が柔らかく…健康体操「真向法」とは』2010/11/18  NIKKEI STYLEより抜粋
https://style.nikkei.com/article/DGXDZO18106000S0A111C1MZ4000?page=2
 
上記のホームページや動画もありますので参考にしてください


You Tube 公式 真向法体操 https://www.youtube.com/watch?v=jtpjQ8gMX6A

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